丁寧な暮らしってなんだろう、ドキュメンタリー映画「人生フルーツ」

数ヶ月前、テレビで見たドキュメンタリー「人生フルーツ」。
津端さんご夫婦のことをまったく知らずに偶然見たんですが、すっかり魅了されてしまいました。

「風が吹けば、
 枯葉が落ちる。
 枯葉が落ちれば、
 土が肥える。
 土が肥えれば、
 果実が実る。
 こつこつ、ゆっくり。
 人生フルーツ。」

これは、映像の中で何度も繰り返されるフレーズ。
「このおふたりはいったい!?」と調べてみると、既にたくさんの本が出版されていました。

私はどうもあまのじゃくなところがあり、本当は「丁寧に暮らす」ことに憧れながらも、そうとは言いたくない、的なところがありまして。(笑)
でもあまりにも自然にそれをしているご夫婦の姿を見ていると、やっぱり素直に「いいなあ」と心にしみます。

そしてなんともタイミングのいいことに、高知県立美術館で「人生フルーツ」の上映会があるというので行ってきました。

みんなが小さな雑木林を育てれば、森ができる

旦那様の修一さんはかつて日本住宅公団に勤め、「阿佐ヶ谷住宅」や「多摩平団地」などの都市計画に関わっていました。
いずれも「コモン」と呼ばれる広場や、「グリーンベルト」と呼ばれる空間など、特に用途を決めない緑の空間が多くつくられています。

けれど経済優先の時代、団地に求められるのは「いかに多くの人数を収容できるか」。
自分の理想とはほど遠い無機質な大規模団地の建設。

修一さんはそれまでの仕事から手をひき、自ら手掛けたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林をつくりました。

「みんなが小さい雑木林を育てれば、森ができる」と思っていたんじゃないでしょうか。
そんなことを、映像の中で奥様の英子さんが語ってらっしゃいました。

なんでも自分たちでやれば、見えてくることがある

英子さんは語ります。
「私は頼んでしまえばいいと思うんですけどね、主人はなんでも自分たちでやれば見えてくることがあるんだって言うんですよ。」と。

落ち葉で土をつくり、その土で畑をつくり、実った野菜や果実で料理をつくり、つくった惣菜を孫に送り、買物したお店にはつくったものを知らせ感謝の気持ちを伝える。

みんなが憧れる「丁寧な暮らし」が、そこにありました。

「丁寧な暮らし」って、「暮らしを味わう」ことなのかなあと思うんですよね。
たとえば「今年のトマトはおいしくできたね」とか、「このお魚おいしいね」とか、ただ過ぎるんじゃなくて、味わう時間を持つ、食だけじゃなくて畑をして土の感触を味わう、とか。

そして津端家の食卓にのる料理やデザートを見ながら、「やっぱりこうありたいな」と静かに思うわけです。

彼女は僕の最高のガールフレンド

そして本当にうらやましいなと思った、修一さんの言葉。
「彼女は僕の最高のガールフレンドです」

長い年月を共にして、90歳になろうとしている旦那様からこんなこと言われるなんて。

私は残念ながら結婚していませんが、自分の両親を見ていても最近になって「いいなあ」と思うことが多いです。
ひとりでいることはとても楽だけど、他人と暮らすという長い年月の葛藤の先に、こんなおだやかな関係ができるのかなあって。
それは多分、夫婦という特殊な関係でなければできあがらない関係なんだろうなあって。

津端さんご夫婦の暮らしは、パッと手に入れられるものじゃない。
人生の経過と共に、少しずつつくられている。
コツコツ、ゆっくり。

私も、環境は整っている。
あとはパートナー。

( ゚д゚)

本日の四方山商店イチオシ

津端さんご夫婦の本は何冊も出ていますが、私が購入したのはこちら。
記事の写真に使っているのも、こちらの本の抜粋です。

津端さんご夫婦の暮らしを年間を通して四季と共に紹介されていて、最初の一冊におすすめです。
暮らしのヒントがたくさんつまっています。

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