風景になってしまった「実り」を暮らしの中に取り戻す

私の中でいくつかある「挑戦してみたいこと」のひとつを、四方山商店の一周年記念日でもあった「山の日」に小さくスタートすることができました。

田舎の庭先や道端にはとても豊かな実りがあります。
でもそれは流通に乗せるには少なすぎて、家庭で消費するには多すぎて、結局誰も採らずに落ちていく、そんな現実があります。

そしてそれはいつのまにか、ただの風景になってしまう。

この辺りには柚子の木もたくさんあるんですが、多分ほとんどのご家庭がポン酢的なものは購入して使っているんじゃないでしょうか。

そんなただの風景のようになってしまった「実り」をもう一度暮らしの中に取り戻したい。

風景になってしまった「実り」を暮らしの中に取り戻す

しかし、「豊かな実りがあるんだから、それを食べよう」と言うのは簡単で、実りをおいしく頂くためには多少なりとも手間がかかります。

ジャムひとつ作るにも、収穫して、洗って、虫食いや傷んだものを選り分けて、カットして、種を出して、煮て、瓶を煮沸して、詰めて、という工程があるわけです。

しかも、「旬」は待ってくれません。
自分が忙しい時に、ちょうど採り頃になっちゃったりするわけです。
そして採ったらすぐ、加工しなければならないわけです。

「待って~!(泣)」と言っても、その願いは届きません。

でもスーパーでジャムを買えば、後はフタを開けて食べるだけです。
これってすごいことです。
画期的です。

ジャム1個の話であればなんとでもなりそうと思うかもしれませんが、食べようと思えばいくらでも周りには豊かな実りがあふれていて、でもそれを全部暮らしの中に取り戻そうとすれば、「暮らすだけで忙しすぎるんですけど・・」となってしまう。

実際にやってみるとわかります。
ああこうやって、「誰かがつくってくれたものを買う」という便利は求められてきたんだなと。

でもそれでもあえて、せっかく目の前に豊かな実りがあるなら、できるだけそれを使いたいなと思うんです。
それって、とても健全な暮らしだと感じるからです。

イベントで、超LOCAL FOODsの「旬」をおすそわけ

そんなわけで今まで、四方山商店でも「旬を楽しむ」記事をたくさん書いてきましたが、それはあくまでも個人の暮らしの中で楽しむための話でした。

最初にも書きましたが、庭先や道端での実りはそもそも流通に乗せるには少なすぎ、家庭で消費するには多すぎる、微妙な量。
しかも毎年安定して豊作というわけではなく、実があまりならない年があったり不安定、採りやすいように育てられていないので収穫には手間もかかります。
虫食いや傷んでいるものを選り分けるのも、結構な時間をとられます。

でもだからといってそのままにしておいたら、これまでと同じ。

そこで今回は、四方山商店の中でも記事にしてきたような、梅、スモモ、ブルーベリーの手づくりシロップのジュースや、ソルべを用意し、地元のマーケット「お山のてづくり市」に出店してみることにしました。

シロップの色、美しくないですか?
これ全部、天然の色です。
左から、梅、スモモ、ブルーベリーです。
ジュースを買いに来た女の子たちに「天然の色なんですよ」と話したら、「ええ、そうなんですか!?」と言われて、なんかそういうことも、今後の出店ではちゃんと伝えていきたいなあと思いました。

鮮やかな色=着色料、というわけではないんですよね。

今回スモモを分けてくださった方もイベントに来てくださり、「取りきれずに熟して落ちるか、鳥さんの食事になるだけだったのが、あんなふうになるなんて」と言ってくれたことが、とてもうれしかった。

豊かな実りを暮らしに取り入れる、もうひとつの理由

私がこうやって周辺にある実りを活用したい理由、実はもうひとつあります。
田舎は、というか、里山は、動物たちと人間の暮らしの中間にあるんですが、今、その境界線があいまいになってきていると思うんです。

それは山に食べ物がないことも大きな理由のひとつですが、同時に、今まで人間が収穫して食べていたものが採られずに放置されるようになってしまったことも、原因なのではないかと思うのです。

特に猿の被害が多いエリアでは、柿などは食べなくても全部採るそうです。
なぜなら、そのままにしておくと猿がその場所を覚えてしまうから。
柿を食べにくるうちに周囲の畑も荒らすようになる・・悪循環の始まりです。

だから、里山にある豊かな実りはやっぱり、ちゃんと人間が活用していくべきなのかなと思うのです。

挑戦は少しずつ、楽しみながら続けていきます。
また、秋のイベントに出店する予定ですので、ぜひ遊びに来てください!

関連記事

ブルーベリーだけでつくる、シンプルで贅沢な濃厚ソルべ

冷凍梅を使って一晩でできる、おいしい梅シロップのつくり方

四方山商店をフォローして更新情報をチェックしよう!

▼ Facebookでフォロー(いいね!クリック)


▼ Twitterでフォロー


スポンサーリンク