豪雨の後、見慣れたはずの自然が一変していて思うこと

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皆様、ご無沙汰しております。
3月からすっかり記事を書くのをなまけてしまい、早くも7月が終わろうとしています。
私の中では「9月が来たらもう年末」という時間感覚があるため、せめてその前に再始動しなければと思っていました。
ここ数週間、あまりの猛暑にてほとんど何も集中できない状況だったのですが、本日台風前の奇跡のような涼しさで、ちょっと文章を書く気分になったため、その他の予定をすべてを投げうって(大袈裟)これを書いています。

今年の夏は、すさまじい自然の洗礼を受けて始まりました。

西日本に降り続いた大雨。
私は高知に移住して4年経つのですが、初めて「こわい」と感じました。
90歳のおばあちゃんも「こんなの初めてだ」と言っていました。

何日も何日も降り続いた雨。
1週間以上、強くなったり弱くなったりしながらずっと雨が降り続いていました。
そこにきて、七夕前に訪れた豪雨。

吉野川の水位も見たことがないほどあがりました。
嶺北にはさめうらダムという巨大ダムがあるため、いきなり川の水が溢れだすということはないだろうとは思っていたものの、さめうらダムの本気の放流や日々どんどんあがる吉野川の水位はすごいものがありました。

でもダムがあるからといって安心とはいえません。
今回の愛媛県西予市の野村ダムのようなこともおこるわけですから。
私も毎日、ネットでさめうらダムの貯水量の変化などを確認していました。

豪雨、本当に外の音が聞こえなくなります。
豪雨の最中、ダムの放流状況などを知らせているらしい車が我が家の前も何度か通りましたが、ほぼ何を言ってるのか聞き取れませんでした。

そしていつもなら、豪雨ってそんなに長く続かない。
せいぜい朝から降ったら夕方くらいまでには雨も弱まっている。
でも今回は全く衰えなかった。夜になっても、夜中になっても、翌日の朝になっても、まるで日本海の荒波の中にいるような豪雨が続いていました。

さすがに恐怖を感じ始めた頃、とうとう光回線が止まり、インターネットが使えなくなりました。
後でわかったんですが、その時高知県下全域で光回線がとまってたんですね。
我が家はもともと携帯の電波が悪く携帯も光回線に依存していたため、何かあっても助けが呼べない状況となってしまい、初めて「避難」を経験しました。

避難といっても本格的なものではなく、一泊もしないで帰ってきたのでほとんど体験でしかなかったんですが。

ようやく雨も弱まり、夜は自宅に帰りました。

帰りに見た風景。
あれだけの豪雨をまき散らしておいてもうケロっとしている。
そしてなんだかすごく美しいじゃないですか。

ある意味、無邪気さを感じてしまった。

被害を大きくしないためにやらなければいけないことはたくさんあるけれど、自然災害を災害と受け止めているのは人間であって、自然からすれば今までもこういうこと繰り返してきたわけで、そこに善も悪もないんですよね。

後日、私の暮らす集落に流れる川の変貌を見てさらにそう思いました。

大雨の後、まるで違う川になっていたんです。

慣れ親しんだはずの景色は「ここどこ?」っていうくらい変わっていました。
かなりの力技な模様替えです。

だってもともとこんな感じだったんですから。

子どもたちが岩から飛び込んで遊んでいた深い場所は、山から流れ込んだ大量の土砂で歩いて渡れるほど浅くなりました。
川岸の大きな石は土砂に埋まり、代わりに砂浜がたくさんできました。

地元で逸話が語り継がれていたエメラルドグリーンが美しい深い深い淵も土砂に埋まってしまい、これには私もかなり驚きました。
これがまた深い淵になるには、いったい何年、何十年かかるのでしょう。
もしくはまたすごい豪雨によって一気に土砂が流され、深い淵に戻ったりするのでしょうか。

でもね、感動すらしてしまったんですよ。
その変化が圧倒的過ぎて。

生まれ変わった川は、子どもたちにやさしい川になりました。
浅瀬が多く子どもが遊びやすい上に、砂浜も多く大人も見守りがしやすい。

川の景観の変化、そのままの姿を見てもらいたいなと思います。
埋まってしまった深い淵も。

今回は私の町でも今まで見たことがないひどい土砂崩れが何か所も起きていて、私の集落も道路が崩れて一時通行止めになっていましたが、それでも人的被害がなかったことは本当に幸いでした。

今もまだ被災されている方が大勢いる今回の災害、その後の猛暑もひどかった。
まだ夏は始まったばかり、これから台風の季節も本格化します。
これ以上何事もありませんように。

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