「こういうことに飢えてたんだなあ・・」ということに気づくLIVEでした。
カラカラに乾いたところへ上質の音楽がさあっと染み込む、そんな心地よさを久しぶりに感じさせてくれた演奏者、スタッフの皆様に、真に感謝申し上げたい!
しかし・・(笑)
会場がここまでガチの山奥とは思わず、途中遭難するかとビクビクしながら向かいました。
会場は徳島県三好市池田町にある黒沢湿原。
会場のある徳島県池田町は、大好きなカフェ「ハレとケ珈琲」もあるのでよく行くエリア。
池田町まではナビなしでも問題なく行ける。
問題はそこからなんですよ。
とにかくひたすらに山道。
ひたすらにひたすらに暗い山道。
この時まだ外はそこまで暗くなってないんですよ、夕焼け手前くらい。
近くまでいけばイベントの案内看板とかあるのかなと思ったんですが・・全くない。(笑)
「黒沢湿原」と書いてある矢印看板があるとホッとする、ということを繰り返しながら、およそこの先にジャズLIVEの会場があるとは思えない暗い山道を延々上っていきます。
ふと景色が開けると、え、ずいぶん上ってきてる・・。
しかも本当にこの道で合っているのか、かなり動揺していたのでブレブレ。(笑)
ようやく会場らしき黒沢湿原に着いたときはホッとしたものの、あたりは暗く、音も何も聴こえてこない。
まさか・・終わった?
同じ頃到着した二人組の後ろをついて、水たまりにはまりながらとりあえず歩く。
歩く、歩く・・歩く・・・か、会場、どこ・・?
暗いので周りの様子もよくわからず。多分昼間に行ったら「こんなところだったんだ~!」って思うんだろうな。なにせ湿原ですから。(笑)
さて、ようやく見えてきました!
思わず走りましたよ、ワタシ。(笑)
聴こえてきました・・ジャズの調べ・・。あああ、なんて素敵!!!(泣)
こんな、こんな、こんな山奥にピアノがある・・!
なんと、ここまで運んだそうです・・ピアノ、まじですか!(笑)
田舎、恐るべし!
私はジャズに詳しいわけじゃないんですが、ジャンルとしては多分ジャズが1番好き。
東京にいたときは時々聴きに行ってました。
特にピアノが好きなので、本当に嬉しかった。
ジャズの良いところって・・周りの雑音も音楽の一部のように響くところだなあ、と思うんですよね。
私、ジャズの名盤「Waltz for Debby」が超大好きなんですが、何が好きかというと、LIVE録音なので途中で食器やグラスの音、笑い声、それがもう絶妙なところで入ってきて、それが音楽の一部になってるからなんですよ。
もうホント、奇跡のように美しいです。
今回は、演奏のバックで子どもたちの遊んでる声が聞こえてきてました。
これがまた悪くない。田舎らしいほっとするような時間。
あ、あくまでちょっと離れたところから聞こえてくるくらいがいいんですけどね。(笑)
ステージの合間の休憩時間に、ヴィブラフォン奏者の大井貴司さんが一人、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」を演奏してくださっていて・・それがまたすごく素敵でした・・。
なんという贅沢。
超満喫しました。久しぶりの上質なジャズLIVE。
田舎暮らしをしていると、音楽を楽しむ機会というのは圧倒的に減るなあと感じます。
もちろん高知市内とかに行けばジャズバーなんかもあるんですけどね。
こういうLIVE、時々開催してもらえたら嬉しいなあ。
さて、素晴らしい演奏を聴いた帰り道。
私の車はまさかのガス欠寸前。いきなり赤ランプ点灯・・。
せっかくの余韻に浸る間もなく、「こんな山道でガス欠になったら!」という恐怖と戦いながらただ落ちていくままに山を下り(ガソリン節約)、教えてもらった1番近い24時間営業のガソリンスタンドへ・・。
なんとか無事帰ることができました。(笑)
LIVE中は星も見えていた空、帰り道は豪雨に。
神様、ありがとう☆
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