【岐阜県上石津町】移住先の決め手は「景色」と「人」だった

四方山商店の新企画「移住者インタビュー」スタートします。
第1回目は、今年(2016年)7月に岐阜県上石津町へご夫婦で移住した友人「せっちゃん」にインタビューです!

まだ移住して4ヵ月ほどのフレッシュな時期、どんなことを感じているのかお話を聞きました。

ある日、旦那が「ここじゃなきゃダメなんだ!」と言いだした

上石津町1

おけい:
せっちゃんはもともと移住を希望してたの?

せっちゃん:
2011~12年くらいにね、これからの生き方を考えるきっかけがいろいろあって。
義父の体調が悪くなったり、震災があったり。
で、生き方と生きる場所をなんとなく考えるようになったのよね。
で、旦那が地域のことを勉強し出して、あちこち行くようになったの。

おけい:
そうだね。(笑)なんだっけ、ふるさと・・。

せっちゃん:
ああ(笑)、週末ごとに全国のあちこちにいくから、冗談で「日本各地にふるさと子がいるんちゃうか!」と。

おけい:
あはは、港々に・・的な感じね。
「ふるさとという最前線」というあやしい講座を理由に各地へ行ってたからね。
(※実際は、決して怪しい講座ではありません(笑))

せっちゃん:
そうそう、いないことは知ってたんだけど(笑)、あまりに毎週どっかいくから。

おけい:
そうだよね。(笑)
私もあの頃はいろんなところへ行っていた。

せっちゃん:
で、旦那が「これは嫁も巻き込まないとうるさいぞ」と思ったのか、「一緒に行かない?」と言い出して。それで、まずは山梨の小菅村へ。その次が嶺北かな。

おけい:
嶺北には一緒に行ったよね。せっちゃんも嶺北に越してくれなかったのは本当に残念!
今移住した上石津町に決めたのはどんな理由だったの?

せっちゃん:
ここにたどり着くまでのことは、なかなか一言では難しいんだけど、

おけい:
そこ聞きたいですねえ。

せっちゃん:
将来移住したいなあー、小菅村や嶺北や四万十での暮らしを覗かせていただいて、みんな生き生き生活していて、どこもいいなあーーと思ってたの。

おけい:
うんうん。

せっちゃん:
ただ、私的には、もっともっと後の話だと。(笑)
旦那もそれなりに会社で元気に働いてたし、私も東京大好きっ子だから、まあ、55歳くらいまでにセミリタイア、みたいな。

おけい:
そうなんだね。

せっちゃん:
でも「私もいずれは・・」とは本気で思ってたんだよね。
ただ、イメージする時期にかなりのズレはあったの。
でも、Xデーは突然やってきて。(笑)

おけい:
Xデー?(笑)

せっちゃん:
「いずれはどこかに、じゃなくて、ここじゃなきゃダメなんだ!」と言ってきたのよ、旦那が。

おけい:
おお、それはやっぱりそこにあった「仕事」が決め手だったのかな。

せっちゃん:
そうそう。私もこれまで地域活性の盛んなところにいくつかお邪魔して、でも正直どこもそんなに変わらないんじゃないかって思ってて、「なるべく温暖なとこがいいなー」くらいしか思ってなかったんだけど、旦那がある日、「薪ボイラー売るよ」って。(笑)

おけい:
旦那さんはずっと林業に興味を持ってたもんね。

せっちゃん:
そうそう。なんのこっちゃと思って話を聞くと、その薪ボイラーとやらが、地域活性を促進する、なかなか素敵なもので。しかもその思いがかなり熱くてねえ。
さらに、出会いたかった人と出会った(今の社長ね)興奮もあって、これはついて行かざるを得んな、と。

移住体験ツアーで、「景色」と「人」に一目惚れ!

上石津町2

おけい:
どう?移住してみて。移住して4カ月くらいが過ぎたところだよね?

せっちゃん:
旦那が「薪ボイラー」って言い出した昨年の11月、上石津町の移住体験ツアーに参加してね。
そこで一目惚れしたの、「景色」と「人」に。
今もその印象は変わってない。人と自然に恵まれてるとこなのよね。

おけい:
確かに私も「景色」と「人」だったかも。

せっちゃん:
でしょ!
さらに言うと、里山に移住するなら諦めなきゃいけないことがたーくさんあると思ってたんだよね。便利な事とか、文化的な事とか。

おけい:
うんうん。

せっちゃん:
でも車さえあれば、30~40分で何でもあるのよ。カフェも映画館も、本屋さんも。
名古屋まで通勤してる人もいるし。
だから、どっぷり田舎暮らししてもいいし、何なら東京とあまり変わらない暮らしもできる。
東京と変わらないは、言い過ぎだけどね。(笑)

おけい:
そうそう、30~40分って、実はそんなに遠くないよね。むしろ近い。
東京では最寄り駅までの徒歩と電車の時間を考えたら移動時間がそのくらいなのは当たり前だし。

せっちゃん:
そうなのよ、うちから新宿までそれくらいだったしね。

おけい:
でもやっぱり「文化」という意味では、私も若い頃だったらつらかったかなあと思うところもある。
私は舞台芸術がとても好きで大学時代はしょっちゅう行ってたんだけど、やっぱり高知だとそれができないよね。

せっちゃん:
そういうのはないねえ。なんとかアート展、とかね。
でも、ないから地元の人たちは活動的なんじゃないかなあ。イベント生み出す天才だよね。

おけい:
「自分たちの楽しみは自分たちでつくる」って感じかな?

せっちゃん:
そうかも。今までは「知らない誰かが主催してる何か」を見に行く感じだったけど、今は「町の人が主催してる」という感じだから、参加率も半端ないし。

住みたい場所が「仕事ありき」から「人ありき」に変わった

上石津町3

おけい:
上石津町は人口何人くらいなの?

せっちゃん:
6,000人くらいかな。
同じ上石津町でも関ヶ原駅から徒歩圏の、いわゆる名古屋通勤圏の地区もあるから広いんだよね。

おけい:
せっちゃんが住んでいるのは関ヶ原駅から車でどのくらいの場所なの?

せっちゃん:
20分くらい。

おけい:
じゃあ中心部からはだいぶ離れてるところだね。
同じ町でも住む場所によって全然雰囲気ちがってくるよね。

せっちゃん:
上石津町は4つの地区からなっていて、私たちが住んでいるところは、同じ上石津町の人たちに「このトンネルの先に人が住んでるって知らなかった。(笑)」と言われた事もあるような場所で、一番山奥。

おけい:
きっと駅周辺の方が生活はしやすいと思うけど、駅周辺に住もうとは思わなかったの?
私も今住んでいるところは「あんな遠いところに・・」って言われてるけど。(笑)

せっちゃん:
駅周辺も充分のどかなんだけど、「仕事ありき」から「人ありき」に変わったんだよね。
移住前にお会いした公民館長さんが、神のような人で。
移住前も後も、ホントに親身になってなんでも相談にのってくださるし、元気でやってるか、たまにのぞきに来てくださったり。
その人を慕って移住してくる人がほとんどなんじゃないかしら。

おけい:
うんうん、わかるわ。やっぱり「人」との出会い、大事だよね。

せっちゃん:
うん。吸い寄せられた気がする。

移住前に不安だったのは「人」、よそ者が町にうまく溶け込めるのか?

上石津町4

おけい:
「移住する前に不安だったこと」ってあった?

せっちゃん:
うーん、人かな。移住前に会う人って、移住者ウェルカムチームじゃん。

おけい:
はいはい。(笑)

せっちゃん:
でも、移住後はそうじゃない。よそ者に拒否反応がある人ももちろんいるわけでしょ。

おけい:
そういうこともあるかもしれないね。

せっちゃん:
そういう人たちに対して、自分たちは不快な振る舞いをしないでスッと入っていけるか、そればっかり気にしてたなあ。

おけい:
なるほどね。で、実際どうだった?

せっちゃん:
ぜーんぜん大丈夫だった!
まず既に移住者がたくさんいて、地区全体が我が子のようにあったかく移住者を見守ってくれてるのよ。
特に私は車に若葉マークが貼ってあるから、心配でしょうがないといった感じで。(笑)

おけい:
あはは(笑)
やっぱり既に移住者のいる地区は住みやすいよね。
でもそれも、これまでに移住した人たちの信頼の上に成り立ってるというのはあるけど。

せっちゃん:
それはそう思う!先輩たちに感謝だよー。

地元の人が集まるカフェがパワースポット!

上石津町5

おけい:
普段、どんなご近所づきあいがあるの?

せっちゃん:
「バーベキューするらしいじゃない?」と言って野菜もってきてくださったり、神社の掃除の集合時間教えてくれたり。

おけい:
うんうん。

せっちゃん:
あと、一番感謝してるのが、旦那さんが勤めてる会社の事務をやってらっしゃる方。
町の中を案内してくれたり、美味しいパン屋さんに連れてってくれたり、さらに、町の人が集う「あめんぼ」っていう社交場があってね、そこに連れてってもらってから、アレヨアレヨと知り合いが増えた。

おけい:
あめんぼ!地元感漂う名前だね。(笑)

せっちゃん:
そう、ここはなかなかのパワースポットだと思う。(笑)
東京から7年前に移住してきたご夫婦がやってるカフェと、その横に地元のものが何でも売ってる「手作り工房」。
野菜からはちみつ、味噌、手芸品、何でも。道の駅のちっちゃい版なのかな。

おけい:
(写真を見て)結構おしゃれな感じなんだね。

せっちゃん:
かわいいよ、店舗もカフェも。

おけい:
そういう場所があるって大事だよね。

せっちゃん:
大事。今日も夕方ペチャクチャしにいく予定。
あ、あとね、私たちが放置してる庭に、私たちがいない間に畑を作ってくれた人がいる。

おけい:
え。(笑)

せっちゃん:
知らない間に畑ができていて、苗や種をまいてくれたり、薬まいてくれたり。
私は足長おじさんと呼んでいる!

おけい:
それはありがたいね!!
ところで、まさかこんなに早く移住することになるとは思ってなかったせっちゃんだけど、移住してよかった?

せっちゃん:
だんぜんよかった!なかなかエンジョイしてると自分では思うよー!

おけい:
そしたら、最後に上石津町のおすすめスポットとか教えてもらえる?

上石津町のおすすめスポット紹介

実はここ上石津町は、NHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」の「とと(父)」が幼少時代を過ごした町なんだそうですよ。

■烏帽子岳(えぼしだけ)

上石津町6

せっちゃんたちが住む時地区を見守る「美濃富士」と呼ばれる美しい山。
せっちゃんは、家から、車から、散歩中、毎日見上げて見とれてるそうですよ。
夕陽を背負った姿はため息が出るほどキレイなんだそうです。
登山を楽しむこともできます。

■カフェあめんぼ、手作り工房あめんぼ

上石津町8

せっちゃんのパワースポットだというカフェ。
東京から移住されてきた若いご夫婦が経営していて、カフェでは窯焼きピザと美味しいコーヒー、手作り工房では、地元で作られたものはなんでも売ってるそうです。
ご夫婦の人柄で、町一番の社交場であり、遠方からも人が集まってくる観光スポットでもあります。

店舗情報:カフェあめんぼ、手作り工房あめんぼ
営業時間:10:00~16:00
定休日:水曜日・木曜日
住所:岐阜県大垣市上石津町上多良前が瀬入会1-1 緑の村公園
電話:0584-45-3608

■「SMILE HONEY」

上石津町9

上石津町の養蜂家が一人で丁寧に生産している、上石津産100%のはちみつ。
レンゲ、桜、ハゼなどの単花蜜と、百花蜜の味比べができます。
「はちみつ飴も素朴でしみじみ美味しい」とのこと!
実は現在、はちみつキャラメルを開発中のようで、これがまためちゃくちゃおいしいんだとか!
食べてみたいですねえ。販売開始されるのが楽しみです!

■株式会社森の仲間たち

「株式会社森の仲間たち」は、ご夫婦が上石津町へ移住するきっかけとなった会社さんです。
旦那様が「薪ボイラー売るよ!」と言っていたように、薪ボイラーの輸入、販売、システム設計保守などの事業を行っているのですが、薪ボイラーの販売を通じて、地域が主体となった薪流通の仕組みをつくり、新しい経済を生みだして地域再生につなげていこう、という理念を持った会社さんなのです。

▶株式会社森の仲間たちのHPはこちら

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