大人と子どもの距離が近い、田舎暮らしの子育てのピース

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田舎では、高齢化、過疎化が進み、子どもの数も減少している。

でも、私は田舎暮らしを始めてから子どもと接する機会がとても増えた。
都心に住んでいたときは、大人の集まりに子どもがいることなんてほとんどなかった。
大学時代の友人と会うときくらいで、年に1回くらい。

私はもともと子どもはあまり好きではなく、大人の会話を中断させる子どもの存在は邪魔に感じていた。電車内で子どもがいると、イラっとしちゃう側の人間でした。

でも、子どもがいる集まりに慣れてくると、子どもも意外とおもしろい。
子どもなりに、自分より年下の子どもの面倒を見てあげるやさしさがあったり、遊びのルールをどんどん自分ルールに変えてしまう図々しさが逆におもしろかったり、子どももいろんな側面を持っている。

そのうちに、自分の子どもでなくても、例えば将来、この子たちの誰かが、自分の親に相談できないことを、私に相談しに来るようになったらおもしろいな、とまで思うようになった。

先日、いつも珈琲豆を購入している近所のJOKI CoffeeというカフェでLIVEがあった。
田舎に暮らしていると「LIVEに行く機会」というのは少ない。
久しぶりに生の音楽を楽しめると、意気揚々とカフェに向かった。

都心でLIVEがあるとき、そこに子どもがいる風景なんて私は見たことがない。
でもそこにもやっぱり多くの子どもたちが来ていて、自由に動き回っていた。
もちろんこのLIVEは別に子ども向けとかではない。

でも音楽が始まると、子どもたちは楽しそうに踊りだす。

見知らぬ子どもを膝に抱いて、大人も一緒に踊りだす。

思わず心の中で叫ぶ。

「ピースかっ!」(笑)

今も、子どもが得意とまでは正直言えない。

でも、子どもの世界と大人の世界に完全に境界線をひいてしまうことは、大人にとっても、子どもにとっても、多分もったいないことなんだろうなあと思った。
子どもの無邪気さや自由さが、大人も無邪気になれる雰囲気をつくってくれることもあるし、大人の経験や知識が、子どもを狭い世界から広い世界へ視野を広げてあげることもある。

都心での暮らしは、大人の世界と子どもの世界が完全に切り離されていて、だからお互いに慣れていないので突然会うとちょっとしたことでイラっとしてする。
そして大人も子どもも、お互いにどこかヒステリックになってしまう。
だからさらに大人と子どもの世界に境界線を引こうとする。

でも、あたりまえのように大人と子どもが混ざり合っている世界も悪くない。
そう思える環境が田舎にはある。
保育園に防音壁なんてつくらなくても、充分に近隣との距離もあるし。(笑)

ときには大人だけで語り合う時間もほしいけど、子どもがウロウロしていることが当たり前のようにならないと、誰も幸せじゃないような気がした夜でした。

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