海と暮らす、自然と暮らす、災害時のことをもう1度考える

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室戸の海沿いの道を走っていると、まるで要塞のような壁が目につきます。
よく見てください、奥に家の屋根部分が見えてますよね。

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室戸では、海沿いの家の前にはこんな高い塀がめぐらしてあるんです。
これ、台風などでの高波に備えたもの。

私が室戸へ行った数日は、とにかくお天気がよくて海も凪いでいて、友人も「べた凪」と言ってたくらい海も静かだったんですが、普段はこのカフェの窓にも水しぶきが飛んでくるそうなんです。

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え、まじですか!?
海はかなり遠くに感じるんだけど・・。

それだけ海が荒いんですね。

台風の規模は、漁師さんの行動でわかる

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高知は台風も多く海沿いは大変だと思うんですが、「今回どれだけの規模の台風が来るか」は、漁師さんたちが船をどうしてるかでわかるんだそうです。

本当にやばい台風が来るときは、漁師さんたちが船を頑丈に固定し始めたり、陸に上げて倉庫にしまったりするので、そうなると周りの人たちも「今回はやばそうだ!」と思うのだそう。

なるほど感、ありますよね。
友人は「天気予報より当たる」と言ってましたが、なんかわかります。
だって毎日が自然相手なんですもの、ちょっとした変化に気づくんだろうな。

南海トラフの津波対策

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室戸へ向かう国道55号線。
ふと、「今、南海トラフ地震とか起きたらどこに逃げればいいんだろう」という思いがよぎる。
右は海、左は山という道がずっと続きます。
山へ登る道はあるんだろうか。

室戸に到着して住宅街を歩いていると、こんな看板がありました。

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この看板は、次の看板がすぐ見えるくらいの短い間隔で立てられています。
やっぱり山へ駆けのぼって逃げろということなんですね。
山へ続く道はどれも非常に細い道なので、車に乗っていたならすぐに車を降りて山に向かって駆け上がることが大事だな。

これだけ海に囲まれているから、室戸はいったいどれだけの面積が浸水するのだろうと思ったんですが、調べてみると高知で最も浸水面積が広く予想されているのは高知市なんです。
室戸の約9倍くらいの面積が浸水すると予想されています。

どんな場所でもそれぞれに危ない

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私は山暮らしなので津波という恐怖はないですが、土砂崩れなど本当にこわいです。
ちょうど私が高知に引っ越してきたときは台風被害がひどいときで、私の暮らす嶺北でも道ぶちで土砂崩れが起きているところが何ヵ所かありました。

先日、近所を車で走っていると大きな石(ほとんど岩)が落ちていて、恐怖を感じたばかり。
こんなのが落ちてきたら、完全にアウトです。
南海トラフが起きたとき、自分はまずどうするべきなのかはときどき考えます。
逃げるにしても、いつ土砂崩れが起きてもおかしくない1本道しかないからです。

東京で暮らしていたときは高知よりも頻繁に地震が起きていたので、古いガード下とか鉄橋の上にいる時、「今だけは起きてくれるな」と祈るように急ぎ足で通り抜けていました。

高知に来てから地震もほとんどないし油断してたけど、改めて私もちゃんと防災について準備しておかなければと反省。
南海地震トラフに備えちょき」で勉強しよう。

本日の四方山商店イチオシ

田舎暮らしをしていると油断するのが水!
いくら周りにたくさん清流があっても、湧水でなければ飲むのは危険ですからね。
水がないのはつらい。

そうそう、みなさん、この「ハコベスト」って知ってますか?
高知県宿毛市の会社が開発した「防災ベスト」で、グッドデザイン賞も受賞しています。

ベストの背中部分はリュックになっていて、ポケットもたくさんあるので収納力が抜群。
ちょっと値段がはりますが、普段のアウトドアにも使えそうです。
色は、イエロー、グリーン、ピンク、ネイビーの4種類。子供用もありますよ。
ベストにすることで、逃げるときに体の負担を軽減できるようにつくられています。

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