田舎暮らしをしていると、春はとにかく忙しい。
春一番の山菜を収穫し「ああ、お山にも春がきたわ~」なんてウグイスの声を聞きながらお茶をすすって感慨深い気持ちになるのは一瞬で、山菜と同時にニョキニョキと顔を出すタケノコに、最終的には全部持ってかれる感がある、と思う今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。(笑)
いつか、お山の春を余裕の顔して迎えられるようになりたい。
こんなふうに右往左往していたことなんて微塵も見せずに、木漏れ日の下で余裕の笑みを浮かべながら「慣れれば簡単よ~」みたいなこと言ってみたい。
さて、採りたてのタケノコを丸焼きにして楽しんだ後は、残りのタケノコを持ち帰ってアク抜きです。(タケノコ丸焼きの記事はこちら)
しかし今回持ち帰った巨大タケノコは、もはや私の持っている直径30cmの鍋では1回で全部は入らない。
2回に分けてアク抜きしました。
毎年タケノコシーズンになると、家庭用ガスコンロの限界を感じてしまいます。
田舎でかまどが現役なのは、こういう理由なんですよね。
処理する量がケタ違いなので、家庭用のガスコンロでなんてやってられないんですよ。
だから今も、薪を使って炊くかまどが現役なんです!
家庭の鍋では、この大釜に入っているタケノコ1本茹でるのが限界ですからね。
処理能力が違いすぎます!
家庭でのアク抜きは、米のとぎ汁か生米を使うのがおすすめ
ちなみにこの辺りでは、タケノコのアク抜きは「ヌカ」を使うのが一般的ですが、我が家では米のとぎ汁、もしくは生米を使ってアク抜きをしています。
ヌカって、あんまり一般家庭に置いてなくないですか?
新鮮なタケノコは、お米のとぎ汁だけでも十分アク抜きできますよ。
お米をとぎながら、とぎ汁を捨てずに鍋へ入れていくだけです。
そこにタケノコを投入して火にかけ沸騰してから1時間ほど煮て、竹串が刺さるようになったら火を止めて1時間ほどそのままの状態で冷まします。
冷ましている間にもアク抜きは続いているので、火を止めていきなり水にさらしてはいけません。
ちなみに「今日はお米炊かない・・」という時は、タケノコ1本アク抜きするのに生米を大さじ2~3くらい入れて炊くのでもOKです。
タケノコの保存は、やっぱり冷凍が便利
3年目でわかったんですが、春になって新鮮なタケノコをたくさん頂くからといって「食べきること」を前提にしてはいけないな、と。
都会暮らしで「新鮮なタケノコ=貴重!」というのが体に染みついているので、「新鮮なまま食べなければ!」とつい思ってしまうんですよね。
でも実際は、大きなタケノコ1本を新鮮なまま食べきるのはかなり大変です。
今までは「なるべく新鮮なうちに頂いて、余ったら保存する」という考えでいたんですが、これからは「今食べる分だけ残して、その他は保存する」というふうに切り替えた方がいいなと思っています。
タケノコの保存方法は、干したり、塩漬けにしたりといろいろあって、この辺りでは塩漬けにするお宅が多いです。
これらの保存方法はそんなに難しいことでもないんですが、慣れないとなんかどうも面倒。
そう、この「面倒」という感情の8割は「慣れていない」からだと思うんですよ。
体が勝手に動く、感覚的にわかることってそんなに面倒に感じないじゃないですか。
なのでまずは普段慣れている方法から始めて、少しずついろんな方法にチャレンジしていくというのが、無理なく楽しむコツかなと思います。
というわけで、私はタケノコを冷凍保存にしています。
天気にも左右されないし道具も必要ないので、思いたったらすぐできるのもいいんですよね。
アク抜きしたタケノコを料理に使う形状にカットしてよく水気を拭きとり、ジップロックに平たく並べ入れて冷凍します。
調理するときは、解凍せずにそのまま使います。
タケノコって冷凍してあると結構便利なんですよ。
スープ、炒め物、煮物、炊き込みご飯、パスタなど、和、中、洋のどれでも料理にも合うのでいろいろ使えます。
ちなみに家族が多いから1本くらいは新鮮なうちに食べきれるよ、なんて方は、アク抜きしたタケノコを水に入れて冷蔵庫に保存すれば3~4日持ちますよ!(水は毎日代えてくださいね)
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